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2024.09.08

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虚弱なショパン

 繊細華麗な曲で知られるピアノの詩人ショパンは、1810年2月に生まれました。幼少期より虚弱体質で、16歳の時には熱と咳、リンパ節の腫れが6か月も続いたと言われています。

 21歳で天才作曲家としてデビューしたものの、25歳の時には喀血、高熱にみまわれました。彼の妹は、肺結核のため14歳で早世していて、ショパンも感染していた可能性がありました。これが原因で、ショパンの婚約が破談になるということもありました。身長は170cmでしたが体重は45kgしかなく、多くの伝記でもやはり彼は肺結核であったとされています。

 1838年からの、地中海マジョリカ島での転地療養で病状が落ち着いたことから、ここでは多くの作品が生み出されました。しかしショパンには、妻が前夫との間にもうけた子供が2人いるだけでした。また妻には、自分の母親に対するような愛情で接したため、充実した生活は長続きしませんでした。

 バルセロナ、マルせーユと転々とした後は家族と別れ、最後はパリのアパートで病臥することになりました。そして1849年10月、急速に呼吸障害が進行して亡くなりました。享年39。

 今でも感動を呼ぶ音楽は、体調が良い時に作られたものであることが分かるのです。

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