2024.06.22
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一般には「こむら返り」と言うと、ふくらはぎの筋肉が痙攣を起こすことを意味します。漢字で「こむら」は「腓」と書いて、これがふくらはぎ(脹脛)のことを指します。つまり腓は「脛(すね)の後ろの脹(ふく)らみ」となります。
こむら返りは、どの年代でも見られる現象ですが、そのメカニズムは十分には解明されていません。しかし、体内の酸素と二酸化炭素の濃度が崩れた時に、筋のバランスが変化するためであるとか、筋を司どる末梢神経が障害されるために起こるなどと考えられています。腰の病気に伴う症状として現れることもあります。
運動中に起こる場合は、筋が伸びた瞬間に生じることが多いのですが、運動後の休憩中や睡眠の最中に起こることもしばしばあります。予防のため、就寝前に水分や塩分を摂取することが勧められますが、夜間のトイレの回数が増えることを嫌がられる人には、なかなか受け入れてもらえません。
こむら返りが起こったら、まずつっている筋をしっかり伸ばすのが一番簡単な対処法です。日頃からストレッチ体操を行うこと、運動の前にしっかり準備運動をして筋を柔らかくしておくことは、予防の効果もありますのでぜひ心掛けてください。