NEWS

2024.03.29

ブログ

目が持つ力

 最近では「目力(めじから)」という言葉が使われるようになっています。どうやら、その人がもたらす眼光の鋭さを、短い言葉で端的に表現しているようです。しかし「視力」とか、物事を見分ける能力である「眼力」などの言葉と似通っていて、少しややこしい印象です。

 一般には「目がいい、悪い」と言えば視力のことを指します。医学的に言うと、視力とは「2個の点を識別できる目の能力」となります。この能力を数値で表すためのものが、保健室でお馴染みの視力表です。切れ目のある黒い輪が、白い紙の上から下に、だんだん小さくなってたくさん並んでいるものです。表を考案したのはフランスの眼科医ランドルトという人で、あの輪のことは「ランドルト環」と呼ばれます。視力は、輪の切れ目の方向を識別することで測定します。

 老眼とは、目のレンズである水晶体の弾力性が減少することによって、ピントの調節がうまくいかなくなり視力が低下する状態です。ですから、残念ながら誰もが避けて通ることはできません。幸い、メガネで調整することは可能ですから、「心眼」さえ衰えないようにすればいいのです。

一覧を見る