2022.01.30
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アメリカからユニークな研究発表がありました。映画俳優がタバコを吸っている映像を観ると、見た人の気持ちの中で喫煙に対する印象が良くなるというものです。
研究の対象者は大学生で、半数が喫煙者でした。この学生たちに同じ映画のうち、主人公が喫煙しているシーンと喫煙していないシーンの2つを抜粋して鑑賞してもらったのです。
その後に社会心理学テストを行って、潜在的な信念を読み取るという方法で調査したところ、「主人公が喫煙していた場合には、明らかに喫煙行為と自分を結び付けていた」という結果になり、喫煙に対して寛容的になったというものでした。
しかしこの結果は、映画を観ることで喫煙していなかった人が突然タバコを吸うようになるということではありません。あくまで、喫煙の奨励につながる可能性を示したものです。
かつてショーン・コネリーやポール・ニューマンの作品では、タバコが粋な小道具として使われました。映画を観てタバコを始めた人も、実は多かったのではないでしょうか。最近では喫煙に対する社会意識の変化から、映画での喫煙シーンは見られなくなってきています。