2021.10.31
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イソップ物語です。暑い夏に一所懸命働いているアリたちを、遊び好きのキリギリスがあざ笑います。しかし寒い冬になると、空腹のキリギリスはアリに助けを求めることになります。この話の結末には、本来はっきりとした記載がありません。アリはキリギリスに食料を与えたのでしょうか。
ゆとりのある人が困っている人に対して援助を行うことは、社会では当然の考え方です。医療保険や福祉事業、年金制度、海外援助などもこの概念に基づいていて、多くの人はこの相互扶助を理解しています。やはりアリは、キリギリスに食べ物を与えたのでしょう。
しかし富の分配は、社会が潤っている時に可能になることです。近年の日本は、このアリの蓄えが少なくなっていて、医療制度においても様々な問題を抱えるようになっています。
社会が豊かになるためには、アリが増えなければいけません。しかしイソップ物語はそれだけではなく、将来のために努力を惜しまないこと、努力している人を理解すること、笑った相手に援助を求めてはいけないことを教えています。これらを教訓とすることも重要なのでしょう。