2023.06.01
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古くから、互いに対応する天体には記号が決められていて、これに該当するように古典的な神の名前が付けられていました。これは西洋占星術のもとになっています。
このうち、火星の神様マルスは軍神と言われ、戦闘を司る神であるため男性の象徴となっています。一方、金星の神様はヴィーナスですから、愛と美の女神で女性的であるとされています。
1767年、スウェーデンの植物学者リネンは、この火星と金星のギリシャ語の最初の文字を変化させて、オスとメスを表現するのに、世界で初めて♂と♀の記号を使用しました。これが次第に受け入れられるようになり、人の男女を表すシンボルとして、医学の分野でも用いられてきました。
しかしどんな話でも異説はあるもので、♂は盾と槍をかたどったギリシャ文字を記号化させたもので、♀は手鏡を表すギリシャ文字から作られたとも言われています。250年以上も前にできたマークですので、真意のほどは定かではありません。でも無理に「雌雄」を決する必要はないでしょう。
♂の記号は、矢印が斜め上を向くのが正しく、真上を向くのは間違いです。注意して使ってください。